JAZZボーカリスト、ソングライター 小倉碧(おぐらみどり)のブログです。スケジュールやライブレポートなど、ぜひチェックしてみてくださいね☆


by midori_jazz

Performing the Theatre of the Imagination

Loyal Academy of Musicの、一般公開授業を聴講しました。

f0192348_16533497.jpg



この日のクラスは、
ピアノギャラリーにて開講の“Performing the Theatre of the Imagination”と、
Sir Jack Lyons Theatreでの“Vocal Masterclass”
の二つ。

Performing the Theatre of the Imaginationのクラスでは、
Ivor Gurney(ガーニー;英国の詩人、作曲家 1890-1937)
後期の作品「On Eastnor Knoll'」と、
Hugo Wolf(ヴォルフ;オーストリア 作曲家 1860-1903)の
「Dank'es, o Seele(メーリケ歌曲集より)」の2つの作品を取り上げ、

この2つの作品が、
ワーグナーの提唱した “Gesamtkunstwerk” (音楽・演劇・文学・美術などの芸術を
オペラの中で一つに融合させたもの)に対して
どのようなアプローチをもって答えているか、ということと、
実際に、それらを舞台という物理的・時間的に限られた様式の中で
パフォーマーとして実現していくにはどうしたらよいか、
ということについて、講師の実演を交えて検討していくクラスでした。

前半は、歴史的・文化的背景や論理面でのレベルの高い講義内容に苦戦しましたが、
実際に譜面と実演をみながらの授業後半はとてもわかりやすく、
興味深い授業でした。

2つめのVocal Masterclassは、声楽家の数人の生徒がモデルとなって
ソプラノ歌手のMs.Susan Bllockが細かな点での歌唱指導をしていく、
ひたすらテクニカル・エモーショナルな視点からの講義でした。
こちらも、とてもわかりやすく、勉強になりました。


+++

歌のレッスンでは、きっとどこでも必ず言われることだと思うけど
歌い手として一曲を演奏するには、
その曲の主題、誰が、どんな場面で、どんな心理を持って歌っているのかを解釈して、
歌い手がそれを事前に選んでおかないと、観客には何も伝わらない。

例えば、前のクラスで取り上げたヴォルフの”Dank'es, o Seele”は、
「死」というものを強く意識した男(モーツァルト)の歌(詩はメーリケ)なのだけど、
彼はその儚い命を嘆き悲しみ、ただただ打ちひしがれているのか、
または、逆に、わずかの命だからこそ、強く懸命に生きようとしているのか。
それによって、その表現は全く異なってくる。
…という風に。

もちろん、それを十分に表現しうるだけの、テクニカルな意味での歌唱力を
鍛えていかなくては、ってところは変わりないけれど。


こんな風に、厳しいレッスンを重ねたアカデミーの学生たちが、
これから、イギリスはたまた世界の歌劇界を担っていく姿を思うと、

なんだか なんだか、
感慨深い気持ちになるのでした。
(自分のことはひとまず棚に上げて(笑) 私も頑張らねば^^v)

f0192348_16484650.jpg

[PR]
by midori_jazz | 2009-06-02 16:59 | 旅日記♪